TICKET
他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。 ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。 時には戸惑い、悲しさに満ちている。
廣木隆一
(映画監督「軽蔑」「彼女の人生は間違いじゃない」)
とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川可奈子の薄幸ぶりが凄まじい。 こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。 実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。
黒沢清
(映画監督「旅の終わり世界のはじまり」)
度肝を抜かれるというのはこういうことを言うのか。 ものがたりを語る力、ひとを語る力、そのどちらにも感銘を受けた。 高良健吾と西川可奈子は、こころとからだ、そのすべてを作品に託し、あらためて、映画のあるべきすがたを考えさせられた。 ぼくたちの知らない何処かへといざなわれ、どれだけ気持ちがよかったことか。 そんなカタルシスに満ちた傑作だ。
阪本順治
(映画監督「北のカナリアたち」)
歪んだ愛情も暴力も剥き出しの映画。 ベッドの下でしか見えない景色と感情があった。 人間が起こす行動の異常さの根源に愛情があり、それがとてつもない恐怖となって押し寄せてくる。 たった一つの家の中で蠢く愛情が、滑稽であり美しい。
水川あさみ
(女優)
なぜ彼女は覚えていないのだろう それとも俺の覚えている彼女が妄想なのかーー 虫けらのような存在を演じる高良健吾の その圧倒的な無力感に、絶望すら覚えてしまうのだ
深澤真紀
(獨協大学特任教授・コラムニスト)
現代版・江戸川乱歩と呼びたい愛と狂気の世界。 暗く澄んだ眼をした高良健吾と、鮮烈な西川可奈子は 『コレクター』のテレンス・スタンプと 『ポゼッション』のイザベル・アジャーニの共演を観ているよう!
森 直人
(映画評論家)
たった一言が、孤独な魂を狂わせることがある。 たった一言が、孤独な魂を救うことがある。 スリラー映画と恋愛映画のあいだにある、 2019年の日本に必要とされている作品。
宇野維正
(映画・音楽ジャーナリスト)
⾃分の考える相⼿の幸せの中に、⾃分は存在しない。 「良い」「悪い」では誰にも⾊分け出来ない、 この醜く歪んだ感情は愛なのか。 後味も「良い」「悪い」ではジャッジ出来ない作品でした。
妹尾ユウカ
(コラムニスト)
苦味が美味しく、私は泣いた
桂正和
(漫画家)
COMMENT
他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。
ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。
時には戸惑い、悲しさに満ちている。
廣木隆一
(映画監督「軽蔑」「彼女の人生は間違いじゃない」)
とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川可奈子の薄幸ぶりが凄まじい。
こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。
実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。
黒沢清
(映画監督「旅の終わり世界のはじまり」)
度肝を抜かれるというのはこういうことを言うのか。
ものがたりを語る力、ひとを語る力、そのどちらにも感銘を受けた。
高良健吾と西川可奈子は、こころとからだ、そのすべてを作品に託し、あらためて、映画のあるべきすがたを考えさせられた。
ぼくたちの知らない何処かへといざなわれ、どれだけ気持ちがよかったことか。
そんなカタルシスに満ちた傑作だ。
阪本順治
(映画監督「北のカナリアたち」)
歪んだ愛情も暴力も剥き出しの映画。
ベッドの下でしか見えない景色と感情があった。
人間が起こす行動の異常さの根源に愛情があり、それがとてつもない恐怖となって押し寄せてくる。
たった一つの家の中で蠢く愛情が、滑稽であり美しい。
水川あさみ
(女優)
なぜ彼女は覚えていないのだろう
それとも俺の覚えている彼女が妄想なのかーー
虫けらのような存在を演じる高良健吾の
その圧倒的な無力感に、絶望すら覚えてしまうのだ
深澤真紀
(獨協大学特任教授・コラムニスト)
現代版・江戸川乱歩と呼びたい愛と狂気の世界。
暗く澄んだ眼をした高良健吾と、鮮烈な西川可奈子は
『コレクター』のテレンス・スタンプと
『ポゼッション』のイザベル・アジャーニの共演を観ているよう!
森 直人
(映画評論家)
たった一言が、孤独な魂を狂わせることがある。
たった一言が、孤独な魂を救うことがある。
スリラー映画と恋愛映画のあいだにある、
2019年の日本に必要とされている作品。
宇野維正
(映画・音楽ジャーナリスト)
⾃分の考える相⼿の幸せの中に、⾃分は存在しない。
「良い」「悪い」では誰にも⾊分け出来ない、
この醜く歪んだ感情は愛なのか。
後味も「良い」「悪い」ではジャッジ出来ない作品でした。
妹尾ユウカ
(コラムニスト)
苦味が美味しく、私は泣いた
桂正和
(漫画家)